
BIM確認申請 は、2029年から本格的に始まるBIMデータによる建築確認申請の一部として注目されています。制度の開始に先立ち、2026年以降は段階的に導入が進む見込みです。BIM確認申請は、建築実務に携わる人々の業務効率化に大きな影響を与える重要な施策といえるでしょう。
※2025年5月現在
BIM確認申請 とは何か?本記事では「BIMを活用した建築確認申請」について、概要や今後のロードマップ、メリット・デメリットを詳しく解説します。
さらに「これからBIMを導入する」という方に最適なサービスも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
● BIMによる建築確認申請によって、申請者・審査者どちらにも業務の効率化という大きなメリットがもたらされます。
● BIMを使用した業務にはメリットだけではなくデメリットもあるため、まずはプロにBIMモデル作成を外注する方法もおすすめです。
●「株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)」は、SE構法を提供する「株式会社エヌ・シー・エヌ」のグループ会社で、木造住宅のBIMデータ・3Dパース作成サービス等を通して企業様のDX化をサポートしております。

BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称です。これは、協働作業とデジタル技術に基づいた情報マネジメントプロセスを意味します。共有されたデジタル環境で資産を再現することで、設計・建設・運用の各プロセスを効率化し、意思決定に必要な信頼性の高い基盤を提供します。
従来の建築確認では、紙ベースの資料を用いて審査を行ってきました。しかし、2025年の建築基準法改正により審査対象となる建物が増加し、人材不足や従事者の高齢化も重なって、審査期間がさらに長くなると懸念されています。
▶︎おすすめコラム:「2025年改正建築基準法|重要ポイントをわかりやすく解説、懸念点解決策も」
こうした課題への対応策として、国土交通省はBIMを活用した作業効率化を推進しています。背景には、いわゆる「2025年問題」※があり、熟練技術者の大量退職によって建設業界が深刻な人材不足に陥る可能性が指摘されています。
※2025年問題:日本の少子高齢化により、2025年には建設業において熟練した技術をもつ従事者が大量退職し、深刻な人材不足になる可能性がある問題。
その取り組みの一環が「BIMによる建築確認申請」です。ただし、日本は欧米諸国と比較するとBIMの普及率が低く、導入はまだ途上段階にあります。
| 国 | 普及率と現状 |
|---|---|
| 日本 | ・普及率50%程度だが、専門設計事務所の導入率は約30%、社員50人以下の企業規模では約35%程度(2022年時点) ・2023年には小規模工事以外の全ての公共事業にBIM/CIM※を原則適用 |
| アメリカ | ・30%程度(2007年)から70%程度(2012年)まで上昇 |
| シンガポール | ・2013年から段階的にBIMモデルでの建築確認電子申請を義務化 ・2015年には普及率80%程度 |
※BIM/CIM(ビムシム):BIMとConstruction Information Modeling(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の略称であるCIMを合わせ、建築分野・土木分野で使うシステムの総称。
参考:国土交通省|建築分野におけるBIMの活用・普及状況の実態調査 確定値
参考:一般社団法人日本建設業連合会|分野別のBIMの導入率
日本でもBIMを導入する企業は増えています。しかし現状では、設計・施工など分野ごとに個別に活用しているケースが多く、建築確認申請や建物の維持管理まで一貫して利用される例はほとんどありませんでした。
一方で、BIMモデルを用いた電子申請が本格的に導入されれば、状況は大きく変わります。申請者にとっては図書作成や提出の効率化につながり、審査者にとっても確認作業が迅速化されるなど、業務全体に大きな影響を及ぼします。
| 対象者 | 申請業務の変化 |
|---|---|
| 申請者 | 入出力基準に沿ってBIMソフトウェアで作成した申請図書(PDF)とBIMモデル(IFC※様式)、設計者チェックリストを電子申請にて提出できる。 |
| 審査者 | 設計者チェックリストに基づく項目を審査することで、プランの整合性や方への適合性における確認を一部省略できる。 |
| 申請者 審査者 |
申請図書の提出及び指摘事項・是正点に関する質疑高等が、確認申請クラウド(CDE※)にて円滑かつ効率的に行える。 |
※IFC:Industry Foundation Classesの略称で、ISO 16739にて建築・建設・施設管理の分野における国際的なデータ規格。
※CDE:Common Data Environmentの略称で、建築・建設業における共通データ環境を指す。CDEによって設計・施工・製造・運用・施設管理など各段階の関係者が、設計・施工情報(二次元、三次元、その他関連情報)を円滑に共有し受け渡せる。

国土交通省はBIMの普及を推進しており、2029年春には「BIMデータ審査」の本格運用を目指しています。そのゴールに向けて、2023年から段階的な取り組みが進められてきました。以下では主なスケジュールを整理します。
段階① 2023年~部分導入
段階② 2026年春~BIM図面審査開始予定
段階③ 2029年~ BIMデータ審査開始予定
参考:国土交通省|建築BIMの将来像と工程表の改定(増補)について
その時に向けて早い段階からBIMを業務に取り入れる現場が増えており、大手デベロッパーだけではなく中小規模企業や注文住宅市場にまでBIMが浸透しつつあるのが現状です。
▶︎おすすめコラム:「BIMとは情報マネジメントのプロセスであり”資産”である」
2026年には「BIM図面審査」が導入され、2029年には「BIMデータ審査」が開始される予定です。ここで重要なのは、両者がまったく同じものではないという点です。以下に違いを整理します。
【BIM図面審査(2026年〜)】
【BIMデータ審査(2029年〜)】
このように、建築確認申請における「BIM図面審査」と「BIMデータ審査」には明確な違いがあります。今後の制度導入にあたり、建築確認申請時における混乱を避けるため、国土交通省はBIM図面審査から導入を開始し、徐々にBIMデータ審査へ移行するロードマップを作成しています。

BIMデータによる建築確認申請が義務化される前にBIMソフトを業務に取り入れる場合、事前にそのメリットとデメリットを知っておくことが重要になります。
これらの課題により、中小規模の企業にとってBIM導入は大きなハードルとなります。特に、社員育成と通常業務の両立が難しく、2DCADからBIMへ切り替えるタイミングを見極められないケースが少なくありません。
ただし、コスト面については建築BIM加速化事業などの補助金で解消できる可能性があります。一方で、人手や作業時間を考慮すると、いきなり全面導入するのは現実的ではありません。
「日々の業務に追われてなかなかBIMの導入を進められない」という方は、まずBIMデータの作成を外注する“ミニマルスタート”から始めてみましょう。
▶︎おすすめコラム:「木造BIMとは|KINO BIMが目指す業務フローの課題解決と実現に向けた開発ロードマップ」

株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)は、BIMを活用して多彩なサービスを提供しています。主な内容は以下の通りです。
▶︎BIMで作成した意匠図見本はこちらからご覧いただけます。
さらに、BIMモデルの作成を外注し、特定プロジェクトから限定的に導入を始めることで、リアルなデータを活用したスタッフ教育が可能となります。その結果、早い段階で建築確認申請への対応を実現し、将来義務化されるまでに社内フローをブラッシュアップできる点も大きなメリットです。
実際に、弊社サービスを活用してBIMモデルを使ったプレゼンを行い、設計競技の勝率を大幅に向上させた企業様も多数いらっしゃいます。
「BIMを業務に取り入れたいが何から手をつけたらいいか分からない」「BIMの魅力をいまいち実感できない」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
BIMによる建築確認申請は、2026年から段階的に始動します。
そのため、早めにBIMを業務へ取り入れることが重要です。
一方で、導入にあたってはコスト面や人材面のハードルを無視できません。
こうした課題に対処する方法として、本格的な導入の前に特定プロジェクトのBIMモデル作成をプロに任せる手段があります。
株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)は、建物の設計・デザインに関する知識や技術を持つスタッフがBIMデータの作成をサポートいたします。
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