
原価高騰・労働者不足などにお悩みで、「施工の合理化・コスト削減方法を改めて検討したい」とお考えの中小建築業者様がいらっしゃると思います。
施工の合理化・コスト削減の体系化に役立つ主な方法はVE(バリューエンジニアリング)で、感覚的にVEを実行している場合があるものの、「すべての施工現場に同じ精度で実行できていない」というケースもあるのではないでしょうか。
今回は、建築業務を最適化する方法の1つであるBIMの導入サポートを提供している『株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)』が、施工の合理化・コスト削減の具体的な方法をわかりやすく解説します。
現場で働く方・現場をサポートする方が、より効率的にミスなく働きながら価値ある建築物を生み出していく体制を整えるために、ぜひ最後までごらんください。
施工の合理化に活用できるBIMにご興味のある建築業者様は、株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)へお問い合わせください。

はじめに、冒頭でお伝えしたVE(バリューエンジニアリング)の意味を、わかりやすく解説します。
VEを簡単に言うと、「コスト削減・コスト維持」「機能や品質の維持向上」をバランスよく両立する手段のことで、大規模な公共工事から個人の住宅建築まで、幅広い方法・バリエーションで実施されています。
【例】
・公共工事:民間からの技術提案によってコストを削減
・個人の住宅建築:予算オーバー時に代替案を提案 など
〈参考〉国土交通省『国民に開かれた公共事業を目指した改革の強化』
また、「コスト削減・コスト維持」「機能や品質の維持向上」を実現するためには、「施工の合理化」という課題をクリアする必要があります。
難しい課題ではありますが、施工の合理化・コスト削減によって機能や品質の維持向上以外にも多くのメリットを得られるため、次に紹介します。

施工の合理化・コスト削減から得られる主なメリットは、以下のとおりです。
それぞれ具体的な内容を紹介します。
施工を合理化するためには「各人員が無駄なく動ける施工スケジュールの組み立て」が必要で、工期の短縮も期待できます。
工期短縮は、コスト削減に直結します。
施工の合理化によって無駄な仕入れ・工期・人員配置などを避けられるため、現場ごとの利益率を管理・改善しやすくなります。
利益率改善の先には「キャシュフロー健全化」という課題もありますが、一定の利益率を確保する循環をつくり出すことで、キャッシュフロー健全化のために抑えるべき営業費用も見えてくるのが一般的です。
また、財務状況全体の改善によって、事業拡大のチャンスも生まれますね。

施工を合理化するために以下を意識する必要があり、労働災害のリスク低減にもつながります。
労働災害は労働保険料の増加・損害賠償などにつながるため、「労働災害のリスク回避」は、「コストを発生させない対策」にもなります。
施工の合理化に「施工チームの省人数化」の視点を含めることで、建築業界全体の問題である労働者不足解消も目指せます。
また、労働者不足の中でも特に深刻な「熟練工不足」についても、「熟練工の効率的なスケジュール管理」「熟練工・若手を一緒に配置して育成を担ってもらう」といった動きを作り出しやすくなります。
施工の合理化によって仕入れ・工期などの無駄を回避することは、「省エネルギー化」などの、社会的意義の高い役割を果たすことにもつながります。
「クリーンで価値の高い企業である」というイメージを意識して形成することは、社会生活に密着した産業である建設業界の中で、長く良好な経営状態を維持するためにとても重要です。
建設業界の長期的な動向予測を、こちらの記事で確認できます。
▶︎おすすめコラム:「建設業界は今後10年も必須産業|育成するべき人材、労働環境・技術革新・企業経営などの将来性を予測」
施工の合理化・コスト削減には、紹介してきたような多数のメリットがあります。
次に「施工の合理化・コスト削減の具体的な方法」も紹介するので、参考にしていただけると幸いです。

施工の合理化・コスト削減の具体的な方法は、以下のとおりです。
どの方法も開始時の負荷がありますが、社内にノウハウや知見を蓄積するほど活用の幅を広げやすくなります。
これまで手作業で実施していた書類作成・データ分析などをデジタル化すると、設計・施工に関する情報を社内外で共有・管理しやすくなります。
【デジタルツールの例】
※2026年から、BIMで作成した図面データによる建築確認申請が開始されます。
▶︎おすすめコラム:「BIMで建築確認申請|2025・2026年の導入ポイントと義務化、提出物・手順について」
木造建築のBIM導入に関する疑問は、株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)へお問い合わせください。
ただしデジタルツール導入には、費用が必要です。
またデジタルツールに不具合が起きることも想定できるため、手厚いサポートを提供しているデジタルツールを選ぶことが大切です。
クラウドとはインターネット上に情報を置いておけるツールのことで、デジタルツールの1つです。
短期間で活用を開始できるクラウドサービスの代表は「Google Drive」「Slack」「Chatwork」などで、以下のメリットがあります。
ただしクラウド内の情報は、取り扱い方によっては誰でもアクセスできる状態になります。
そのため、機密情報などの取り扱いには注意が必要です。

これまで個人ごとに把握していた作業手順を標準作業手順書(SOP)として整備することで、以下を期待できます。
ただし標準作業手順書として整備できるのは「標準的・定型的な作業」の部分で、アレンジが必要な場面もありますよね。
その場合には、アレンジが必要になった過去の具体例をクラウドに蓄積・共有し、標準作業手順書に「クラウド確認」という項目を加えるといった工夫も可能です。
建材や部材のプレカット化・ユニット化によって、以下を期待できます。
プレカット化・ユニット化には「複雑な形状の場合に精度が落ちる」などの不安がありますが、「BIMを活用してプレカットの干渉チェックをする」といった方法も可能です。
木造建築のBIM導入に関する疑問は、株式会社KINO BIM(旧株式会社MAKE HOUSE)へお問い合わせください。

現時点で実行している以下のような項目を改めて見直すことも、施工の合理化・コストの削減に役立つ場合があります。
施工の合理化・コスト削減の具体的な方法を紹介してきました。
施工の合理化・コスト削減は、VEの概念である「機能・品質の維持向上」も実現できる方法を検討することが大切です。
長期安定の経営体制を整えるために、紹介してきた方法をぜひ参考にしてください。
中小建築業者様へ、施工の合理化・コスト削減の最適な方法を見出すために役立つ情報を紹介してきました。
施工の合理化・コスト削減に着手する際には、人的・金銭的リソースを使用するのが一般的です。
当初は負荷を感じる取り組みになる可能性がありますが、良好な経営状態を確立し、価値ある建築物を後世に残していくために、ぜひ長期的な視点でご検討いただけると幸いです。